広島県広島市佐伯区地域コミュニティサイト
「安全・安心」新聞レインボー・ 平成29年夏号【第32号】
佐伯区防犯連合会と佐伯警察署が平成28年秋、防犯に関することをテーマに防犯川柳を募集。...< 詳細はこちら >

安心の架け橋 - レインボーブリッジ -

サンフレッチェ広島 佐藤寿人選手を訪ねて

「何もしないで明るい未来はない」目標に向かって努力をするかしないかは自分次第
練習後でも疲れた様子はなく、目にはエースの輝きが
記者の質問にていねいな返答
読者プレゼント用に色紙へサイン

フェアプレーの精神でいこう みんな「仲間」なんだ!!

佐藤寿人選手は2007年、2012年にフェアプレー個人賞を獲得している。小学生のころから追い続け、守り続ける「フェアプレーの精神」について少年時代を思い出しながら語っていただいた。プロスポーツ選手として、2人の小学生の親として…。吉田サッカー公園で練習を終えて、直後、取材に応じていただいた。

カズさんに心を奪われた

--「フェアプレーの精神」をトップレベルの位置から伝えたいと佐藤寿人選手はいう。サッカーは小学1年生から始めた。カズのフェアプレーに心を奪われた―――

小学校6年生の時、Jリーグが開幕した。ピッチには憧れのカズさん(三浦和良選手・横浜FC)やゴンさん(中山雅史さん)がいた。その憧れの選手がすごくフェアに戦っている場面をテレビで観た。フェアな気持ちで戦っていることが僕にはよく分かった。

しかも、結果を出している。日本代表として、決してあきらめない姿勢も見せてくれた。

素晴らしい選手やチームはほかにいたかもしれないが、カズさんの、フェアな精神は別格だった。だからこそ、レジェンド(伝説)であり、今も多くの人を引きつけるのだと思う。

仲間と一緒に戦う大切さ

--小学6年の少年が、カズのドリブルやシュートに憧れる一方で、フェアプレーに注目して心を引かれるとは―――

小学1年からサッカーを始めて、仲間と一緒に同じ目標のためにプレーする時間をずっと過ごしてきた。目を輝かせて一緒に練習しても、やはり、試合に出られない選手はいる。でも、そういう選手も含めて同じチーム、一つのチームだった。「チーム」として、仲間と一緒に戦うことの大切さ、素晴らしさを僕は小学生の時に学ぶことができた。だからでしょう。カズさんのフェアな気持ちに心を奪われたのは。

相手も同じサッカー仲間

--寿人少年の胸に、カズのどんなシーンが刻まれましたか―――

たとえば、ぶつかり合って相手が倒れた時、カズさんはさっと手を差し伸べていた。試合だから、勝つ負けるという結果がある中で、相手は敵という表現になってしまうけど、そういう中でもカズさんには、相手も「同じサッカー仲間なんだ」という意識があったはず。子ども心にそのカズさんの気持ちが伝わってきた。

フェアに戦うことの大切さを感じて今の僕がある。

--「仲間」はチームメイトであり、同じ分野で競い合うライバルであり、学校生活を一緒に過ごすクラスメイト一人ひとり…「仲間」とは、同じ世代を生きるすべての小学生・中学生と言い換えることができる―――

相手が倒れたら手を差し伸べて起こしてやる……サッカーにおけるフェアプレーのワンシーンだが、学校生活の中でも、「仲間」に手を差し伸べてやりたいと思う場面はきっとあるはず。

「フェア」に挑んでほしい

--「フェアプレーの精神」は、少年少女たちの未来(可能性)にどのような力を与えてくれるでしょう―――

プロスポーツの世界に限らず、子どもたちにも、いろいろな分野で勝った負けたということはあるでしょう。あるいは、得をしたとか損をしたとか。

僕は「フェアな形で戦って勝ってこそ、その勝利は初めて価値のあるものになる」と信じている。何かズルをして勝ったり得をしたりしたところで、その時その瞬間は勝った得した側にいるかもしれないけれど、長い目で見た時、やはりそれは、決して本当の意味での勝利ではない。どれだけフェアな形で戦って、その上で結果を勝ち取るか。

全力を出してフェアに挑んでほしい。たとえ負けたとしても、その時はくやしくて仕方ないかもしれないけれど、それはその時の、その時だけの結果にすぎない。長い目で見た時、フェアな精神で挑み続けた人の方が、最終的には勝者になっていると思う。

「チャンスは平等にある」

--著書『小さくても、勝てる。』の中に「チャンスは平等に存在している」と書いてある―――

ムリだダメだと自分の限界を簡単に決めない方がいい。チャンスは平等にある。だから、目標を作る。目標に到達するために大きな努力をする。

2人の息子にも伝えている。全力でしっかり取り組めば、いろんな可能性がきっと広がってくるよと。

佐藤寿人(さとう・ひさと)
1982.3.12生 埼玉県出身 FW 170cm/71kg。 昨シーズンは初優勝の原動力となり、最優秀選手賞、得点王、ベストイレブンなどの個人タイトルを獲得。今シーズンもキャプテンとして2連覇へ向けチームを引っ張る。 10年連続2桁得点(2004年~2013年)、J1通算300試合出場達成(2013.8.17)、Jリーグフェアプレー個人賞(2007年・2012年)。背番号11。 昨シーズンから今シーズンにかけて警告・退場を一度も受けていない。
ページの先頭へ